食道、胃、十二指腸を観察し、異常の有無および病気を発見・診断し、適切な治療方針を決定することが目的です。口から直径1cm弱の管状のカメラを挿入して、がん、潰瘍、びらん(ただれ)、ポリープ、その他を診断する検査です。
検査による偶発症は、全国集計によりますと、まず薬剤に対するアレルギーによるショックが挙げられます。
薬剤に対するアレルギーのある方は、あらかじめ申し出てください。そのほか頻度が高いものは、出血と穿孔などで、その頻度は0.007%と報告されています。
当センターでは、上部内視鏡検査を行う際、検査時の不安や緊張を緩和する目的で鎮静剤・鎮痛剤の注射を使用する場合があります。鎮静剤・鎮痛剤の欠点として、検査当日は眠気が残ったり、判断力が低下することがあります。ご高齢の方は、ご家族の付き添いをお願いいたします。また、検査時に鎮静剤・鎮痛剤の注射を使用した方は、鎮静剤・鎮痛剤による判断力の低下から事故につながる恐れがありますので、検査後は終日、車・バイク・自転車の運転はしないでください。
なお、医師の判断により、鎮静剤・鎮痛剤の使用量を減量したり中止することもあります。
※何らかの理由で鎮静剤・鎮痛剤の使用ができない方は、申し出てください。
検査の実施にあたっては、充分な注意を払うとともに、万一、緊急事態を生じた場合は万全を期して緊急処置を行います。
検査前 | ・夕食は、消化の良いものを午後9時までにお取りください(※水は飲めます) ・アルコールは夜9時以降は飲まないでください |
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検査当日 | ・朝食は食べられません(※水は飲めます) (水の最終摂取時間は検査予約時間の1時間前までです) ・心臓病、高血圧、その他欠かせないお薬は、朝7時までに飲んでください ・糖尿病の薬は飲まないでください ・たばこは吸わないでください |